暗号資産で失敗しないための6つのリスクと対策まとめ

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暗号資産(仮想通貨)は、ビットコインやイーサリアムを中心に世界中で注目を集めています。
SNSで「儲かった」という声を目にする一方、価格の急変や詐欺被害などのトラブルも少なくありません。

どんな投資でもリスクはありますが、正しい知識を備えることで本来不必要なリスクを取らなくて済みます。
この記事では、暗号資産を保有する前に知っておくべき6つリスクと、その具体的な対策を詳しく解説します。


価格変動(ボラティリティ)のリスク

*River(ビットコイン金融サービス)調査レポートから引用

暗号資産の最大の特徴は、価格の変動が非常に大きいことです。
1日で数万円単位の値動きをすることも珍しくなく、ニュースやSNS投稿ひとつで市場が動くこともあります。

株では、パニック売りによる暴落を防ぐために1日に株価が上下できる幅を制限して、一時的に取引を止める仕組みなどがありますが、暗号資産は切れ目なく世界中で取引されていることや、市場の自由度を重視する理念から、値幅制限はありません。

このような激しい値動きは「ボラティリティ」と呼ばれ、利益を得られるチャンスでもあり、逆をいうと大きな損失を生む要因にもなります。

安心して取引するために

・投資は余裕資金の範囲内で行う
・一度に買わず、少額を定期的に積み立てる(ドルコスト平均法)
・短期の値動きに惑わされず、中長期保有する


ハッキング・詐欺のリスク

主に取引所に預けている暗号資産はオンライン上にあるため、ハッキングや不正アクセスのリスクがあります。
さらに、「必ず儲かる」「限定情報がある」などと誘う詐欺や投資勧誘も横行しています。

被害にあわないために

金融庁登録済みの取引所を利用する(例:bitFlyer、Coincheckなど)
・SNSやDMの投資勧誘や、投資を煽るような記載に流されない
・金額が大きくなったらコールドウォレットに移す


秘密鍵の管理リスク

暗号資産を保管するウォレットには「秘密鍵」というものがあり、これを紛失すると投資した資産を永久に失う恐れがあります。
銀行のように「再発行」ができない点が、暗号資産ならではの注意点です。

秘密鍵を無くさないために

・秘密鍵は紙に書いて物理的に保管したり、ハードウェアウォレットで保管

規制・法律変更のリスク

暗号資産は国際的な取引が可能な一方で、各国の法律や規制変更の影響を受けやすい投資対象です。
自国通貨の価値や資本の流出を防ぐなどの目的で、一部の国では取引が禁止されたり、税制が大きく変わるケースもあります。

規制変更の影響を最小限にするために

金融庁や取引所の公式発表を定期的に確認
・世界的に取引量の多い暗号資産(ビットコイン・イーサリアムなど)を選ぶ

流動性(売買のしやすさ)のリスク

知名度が低い一部の暗号資産は、取引量が少なく売りたいときに売れないことがあります。
また、上場廃止になるリスクも存在します。

安心して取引するために

取引量の多いメジャーな暗号資産(ビットコイン・イーサリアムなど)を選ぶ
・購入前に取引所の出来高(取引量)をチェックする
・マイナーな暗号資産への投資は控える

税金・確定申告のリスク

暗号資産の売買で利益を得た場合は「雑所得」として課税され、確定申告が必要です。
利益が大きいほど税率も高くなり、株式のように損失の繰越控除もできません。

税制改正によって

近年、株式と同じ申告分離課税に変更するような動きがありますので、詳細は別記事で解説したいと思います。


まとめ:リスクを理解して「安全に長く」暗号資産と付き合おう

暗号資産は、世界的に注目される次世代の金融技術です。
しかし、価格変動・ハッキング・税制・法改正などのリスクが存在することも事実です。

リスクをゼロにすることはできませんが、
「仕組みを理解して、リスクに備える」ことで安全に投資を楽しむことは可能です。

  • 無理のない資金で始める
  • 情報をこまめにチェックする
  • 信頼できる取引所とウォレットを利用する

この3つを意識するだけでも、暗号資産投資のリスクは大きく減らせます。
正しい知識と冷静な判断で、私たちの資産をしっかり守りましょう!

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